「龍よ、狼と踊れ」のダイマ1


こんにちは!


いきなりですが、わたしは舞台って個人で観て個人で受け止めて個人で考えるものだと思ってるので、こうやって自分の意見を織り交ぜてこういう形で宣伝するということは極端な言い方をするとファンの思い上がりだと思ってます。

書き始めた今もメチャメチャ恥ずかしいけど、この舞台がとても面白いのと自分が応援してる俳優があんなに一生懸命なのと今回わたしがいる環境がとてもラッキーなので信念を曲げてでも書こうと思います。


あ!あと言うまでもないことですけどこの記事はわたしが一人のファンとして勝手に観て勝手に受け止めて勝手に考えたものなので、まあ、こんなに文章にするぐらいすごいものなんだな〜〜って受け取るような感じで読んでもらえると嬉しいです。


わたしは幸運なことに元々舞台関係なく仲のいいオタク友達に数年前の新撰組人狼を生で観て、そこで感激して、それ以降新撰組人狼の再再演または新作を2年半待ち続けながら人狼TLPTを追っていた子がいます。

更にその子は今回の龍よ、の演出脚本キャストの松崎さんのファン(というより信者)で俳優としてはもちろん、演出脚本家としての松崎さんの作る舞台好きな子なので2年半ぶりに戻って来た新撰組に演出脚本松崎さんで、そしてそこにわたしの応援する赤澤くんが主演として出られることが奇跡みたいだな〜〜っておもいます。

身近に演出家とシリーズの大ファンがいる中で主演俳優のファンとして観に行った人間はなかなかいないと思うので、少しでも彼女から聞いた話を含めて面白いなと思ったことが伝わればと思ってます。



ここからや〜〜っと、本題(?)です!

長々すみません!

まずはじめに、わたしが初日を観た時の素直な感想とその後の感想です。

てか感想書いてたらおもったより長くなったので松崎さんの話は次の記事にします・・



観劇終了後は正直メチャメチャショック受けて落ち込んでましたし、このショックは2日目観るまでずっとひきずってました。

ツイッターでは観劇終了後即鍵がついている舞台アカウントに感想書きますって誘導したんですけど、鍵の中で言いたくなるくらいわたしにとっては手放しに褒められる舞台ではなかったです。

クライマックスでは泣いたし息を呑むシーンもあったし笑ったし面白かったけど楽しくないっていうかまあ楽しいんですけど、あ〜〜〜〜おわった!!楽しかった!ハッピ〜〜!!明日楽しみ〜〜!っていう舞台じゃなくて本当に面白かったのに明るい感情だけで終われなくて呆然とする・・みたいな・・


ただ、この気持ちについては友達にみせてもらった松崎さんのオリジナル舞台の舞台メイキングDVDで本人が「舞台を観て全員が面白いとか楽しいって思わせることはできないけど圧倒させることはできる(ニュアンス)」って言っててあ〜〜わたしは圧倒されたんだなって納得したし、自分でも分からなかった気持ちを昔のDVDに教えてもらうと思わなかったのでこの人すご!っておもいました。

ほんとに!ほんとに面白くて感動したし観に来てよかった!!ってなるんですけどとにかくショックを受けるんですよ。


メ〜ッチャ素直に言いますけど台詞回しが時々クサイんですよね。

「こいつ・・強い!」とか「早いのに・・重い!」とかもう少年マンガですらやらないよ〜〜ってことを普通にやっちゃうんですよ。

マジで「こいつ・・強い!」って言うんですよ?!

そういう台詞回しさせて、ストーリーも素直でまっすぐだけどまだまだ弱くて力無い少年が少女や頼れる大人たちと出会って変わっていく・・っていうコテコテのものをやっといて、観客にも役者にものめり込ませた上でそれを裏切ってくるんですよ。

ここらへんは実際観た方がショックを受けてくれると思うんですけど、あんなにサムくてアツイことやっといて最後の最後で突き落としてくるんですよ〜〜!!!!!?!?!?!マジでサイコパスか?!って思いました。

ハジメと一緒に突き落とされました。


個人的には前半部分はわりと導入パート?っていうかキャラ紹介〜〜みたいなところがあるかなーって思ってます。

キャラクターの個性を一つ一つ前半で出すために物語の進行がすごくゆっくりなのでそこでちょっと我にかえることろはあったんですけど、終盤になるにつれてほんとに引き込まれて、散々引きずり込んだ後でもうわたし自身がハジメだ!(?)みたいな気持ちになってきた時に突き飛ばされるんですよ。

ただ、2回目3回目になるとそのただのキャラ紹介や導入に近いものだと思ってたパートが全部最後の山を見せるための上り坂なんだろうな〜〜ってなります。

わたしはこの舞台をめ〜っちゃスルメ舞台だと思います。

一回で満足出来ないってことじゃなくて、あまりにも作り込みがすごすぎるからわたしの力不足で(?!)一回で全部をみきることが出来ませんでした。

物語の作り込みがすごいうえにキャスト全員がその役を演じるんじゃなくて、もうその役本人になってしまってるのでハジメや、お姫様や、フランや、新撰組や、坂本龍馬や・・って出てくる人たち全員が毎回この世界で生きて動いてるからそりゃ〜何回みても見足りないって感じです。

9日の挨拶中に新八役の方が「毎回気持ちが違う〜」みたいなことを言って松崎さんが「毎回同じじゃなきゃだめ」って言っていたのでわたしのこの考えや見方は松崎さんが求めてたもの違うのかも・・って不安な気持ちはありますが、それでもわたしはこの舞台は同じ内容の回は二度とないものだとおもってます!ので、ほんと!マジでみるなら早めにみた方がいいです!!!!!!後からみにいってチケット増やしたくなっても知りませんよ?!みたいな感じです(?!)

一応言うと龍よ、はアドリブパートとか日替わりがほとんどないし、暗転してる間に舞台上で役として動いたりするオフレコ的な部分(?)もほとんどないのでストーリーも台詞回しもアクションも同じです。毎回毎回全員が人間としてそこに生きるから、毎回毎回わたしたちの受ける印象が変わる??みたいな感じです。


(追記 途中からアドリブ増えました)


さっきちょっと触れたんですけど、基本的にはスポットライトが当たっていない間にキャラクターが動くことがほとんどないんですよ。

龍よ、はいろいろな組織が結構バラバラに動いていくので同時刻別所では・・みたいに舞台上に別の場所にいるはずのキャラを残したまま他のキャラにスポットライトを当てることが多いんですけど、みんなスポットライトが当たっている間にしか動かないんですよ。

ネタバレにはならないはずなので言いますがわたしが特に気づいたところだと龍馬とハジメと姫が3人で話すシーンでは暗い中で3人が楽しそうになにかを話したりものを飲んだりしてるんだけど、そこぐらいなんですよね。

結局わたしは若手俳優のオタクなので別にスポットライトが当たってようが暗転してようが推しがそこで動いてればオペラグラスを構えてしまう人間なんですけど、そういうところがいい意味で単純でわかりやすくて純粋にお話を追えて楽しかったです。


話がそれましたが、とにかくそこに役が生きてるんですよ。

全ての人間が全てのシーンで生きてて、なんかもう全員主役!って感じなんですよ。

何回観て、そのたびどこを観たとしてもそこに生きてる人間のドラマがあるので毎回わたしの受ける印象は変わるし違う舞台みたいな気持ちでみられます。

本当に!!!本当に!!!!!推しが出た瞬間オペラグラスを構えてずっと表情や動きを凝視して、暗転してる間も推しの動きを薄暗い中目を凝らしてみるような若手俳優オタクが!!!!!!推しが舞台上にいるのに!!!オペラグラスで推しじゃなくてヒロインやその他キャラをみるような舞台なんですよ!!!!!!!!!!

なんかもう赤澤くん自身が「龍よ、狼と踊れ」で他の役者さんたちもみんなそれぞれが「龍よ、狼と踊れ」そのものなんですよ(?!)

本当に全員で作り込んでやっと出来上がってる舞台だと思うし、それがこんなに伝わってくる舞台なかなかないので赤澤くんをみるついでのつもりで来てメチャメチャショック受けて帰ってほしいです。


最後に赤澤くんの感想をかきますが、わたしは赤澤くんや、ヒロインの桜花ちゃんが完成するのは千秋楽だとおもってるのでたぶんあんま書きません。

ただ、決して今の状態が未完成というわけではないです。

龍よ、がハジメの成長の物語であるようにこの龍よ、のカンパニー?企画?は赤澤くんの成長の物語なんじゃないかなっておもいます。ファンのエゴで思い上がりですけど。

初主演の経験の浅い俳優がハジメと一緒に成長していく過程は、きっと龍よ、に関わった人たちがこの舞台を通して見せたいものの一つじゃないかなって思ってます。っていうかそうだったらいいなーって思います。

ほんとに、そういう願いがあるからそう見えるだけかもしれないんですけど坂本龍馬をはじめとした大人のみんなのハジメを見る目がメチャメチャ優しくて息子の成長を見守る父親みたいでその目を見てるだけ涙出そうになるんですよ。

この少年はまだできる!こんなものじゃない!もっと大きくなる!って信頼してくれて物語の真ん中に立たせてくれてるんですよ。

それでちゃんとハジメも赤澤くんも成長してるんですよ。

自分語り失礼しますが(今までも自分語りですが)一応、わたしはあんステの前から赤澤くんをみてて、そのときに絶対に努力家だろうしその努力を自分のちからに変えることが上手そうだし真面目そうできっとすごい俳優になる!って確信して応援してる俳優として名前をあげるようになったんですけど、それまで内面の露出が全然ない中で勝手に決めつけて喜んでたことが本当にそうで周りの人にその部分を評価されるようになったことがすごく幸せです。

正直、初日幕が開いてすぐは、当たり前なんですけど周りの人間と赤澤くんの差にもすっごいショック受けたんですよね・・・

でも観てるうちにこの役ってほんとに赤澤くんにしかできないし、ハジメだから赤澤くんが選ばれたし、赤澤くんだからこのハジメができたんだなって理解遅いわたしでも納得できて、初日はマジでショックを受けつつもそれがとても嬉しかった

ただこうやって何回か観てくうちにどんどん変わっていくしわくし、わたしが初見で気付けなかったような丁寧なところを見つけられたりっていうのもあってほんとに若手俳優のオタクとしても観に来てよかったなって心から思います。

ほんとみにいける人はできればこの土日で1回みてほしいです・・

たぶん来週になったら今の赤澤くんはほんとにもう二度とみられないと思うので・・・・

少年が大人になっていく過程をすごく丁寧に解説付きで見せてくれてるみたいなもんなのでマジで見て〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!


たぶん言い忘れたこととかたくさんあるんですけど、わたしの感想は以上です!

ほんとはここのシーンのここのキャストのここ!とか一つ一つ言いたいんですけど、わたし自身まだ見切れてないしそういう僅かでもネタバレの含む感想は千秋楽前までにまたかけたらいいな〜〜っておもいます。




てかマジでこの記事書こうとおもったキッカケの脚本の方の話をまずかきます。

わたしの感想としてセリフがクサイ部分があるってかいたんですけど、これはこの人の特色だろうからわたしがこれを受け入れるべきだろうな〜〜みたいなスタンスで2日目行ってたんですけど、友達に脚本家の話を聞いてベタベタなセリフの背景含めて面白いなってなったので(?)

龍よ、は作品として完成されてるんですけど、この作品と心中するつもりで魂を注いでる松崎さんっていうコンテンツごと知ったらより面白かったんです!

わたしも友達から聞いたり友達から与えられたものを見て勝手に考えてるだけですがほんとにこの作品ってこんなに強い覚悟の上で成り立ってる舞台なんだってこととかがちょっとでも伝わればいいいいなーって思います。